子供たちが親に向かい リーチをひろげ
ロンやツモやツキまでも つかもうとしている
その姿は きのうまでの何も知らない私
あなたに この腕が届くと信じていた
空と大根が ふれあう畑
鴨馬鹿の旅人を 呼んでる店
あなたにとって私 ただの通りすがり
ちょっとふり込んでみただけの 智謀人
南場へ行くツモの波に 身体を預け
石だたみの牌跡を ゆらゆらとさまよう
挑みの声 いくぜのお父う 歌うようなざわめき
私を置きざりに 過ぎてゆく白い朝
時間延長が 心の傷を
なぜかしら広げてく 不思議な店
サヨナラだけの手牌 迷い続けて鳴き
あとは哀しみをもて余す 自暴人
あとは哀しみをもて余す 自暴人
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2016.08.07 15:04