牌のみだれに 目をやれば

赤い手出しが 卓に舞う

憎や 恋しや 下家のチー鳴き

投げてボロカス 重いのツモが

指にからんで 牌山くずす


ぬけたお方の しくじりを

祈る打ち手の 性かなし

辛や 重たや ああ親ながら

河の瀬をゆく 底曳き牌の

上にのせたい この片上がり


先は二重に 借りた箱

三重に借りても かさむ網

暗や 涯てなや 下家のリーチ

見えぬ心を 照らしておくれ

ひとりボンビに しないでおくれ 

遊言戯語

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